<2018年11月1日掲載>
大阪市で暮らす&働く女性の仕事
みほ さん
血液型 A型
京都府出身、大学卒業後22才で大阪に。
国際貨物会社・パソコンスクール・通信会社・銀行に勤務後、2017年3月に「タイごはん屋ナムチム」を夫婦で開店。
実家は京都市内の飲食店。
みほさんの仕事の略歴。
コールセンター(大学生) | 京都のカタログ通販のコールセンターでテレフォンオペレーターのアルバイト。 |
国際貨物会社 | 大阪に転居。関西国際空港での貨物の受け渡し業務(事務、窓口業務など)。正社員・4年。 |
パソコンスクール | パソコンスクールに生徒して通った後、「インストラクター」兼「教室運営責任者」として働く。正社員・2年。 |
通信会社 | 再び、大阪に。携帯電話の本部にて営業事務(販売代理店へのインセンティブの計算や研修など)を担当。派遣社員・4年。 |
銀行 | 派遣社員&契約社員・10年。営業統括の数値管理・資料づくりなどを担当。 |
飲食店 | 自営。2年目。 |
ランチとディナーの営業の合間を縫って、みほさんにインタビューをお願いしました。
― 大学を卒業して、国際貨物の会社で働いたんですね。
(みほさん) 本当はスチュワーデスになりたかったんです。しかし、それは無理だと考えて、とにかく飛行機に関わる仕事をしたいと思って貨物の仕事をしていました。
でも、父親が亡くなり、京都に戻りました。
― 京都では、どんなことを?
(みほさん) パソコンスクールに通った後、そこで「インストラクター」兼「教室の運営責任者」として2年間、働きました。
売上管理をしながら広告出稿やキャンペーンなどを自分の裁量でやらせてもらいました。それに、スタッフ教育、シフト編成なども。でも、頑張り過ぎて、疲れました。笑
― そして、再び、大阪に?
(みほさん) 通信会社で4年間、派遣社員として働きました。実は、そのときに居酒屋でもアルバイトとして働いていて、そこでお客さんだった主人と出会ったんです。
― その後は?
(みほさん) 大手銀行で派遣社員&契約社員を10年。営業統括の数値管理・資料づくりなどをしました。パソコンのインストラクターをしていたので、マクロやVBAも使いこなして、ボタン1つでいろんなデータ処理が出来るように仕込みました。
午前8時半からランチ営業に向けての仕込みを開始。客席は暗く、厨房だけが明るいのが印象的です。
午前11時半前。ランチのお客さんを迎え入れる準備が整いました。
午前11時半。ランチ営業(11時30分~14時ごろ)がスタート。
オープンと同時にパラパラとお客さんがやってきて、正午過ぎにピークを迎えます。
こちらのテーブル席では、5人全員がナムチムプレートを注文しました。ガパオライス(またはカオマンガイ)に副菜がいろいろ付いて980円。皆さん、美味しそうに食べています。
ランチ営業のあと、「みほさん」は洗い物や、夜の仕込みを。
一方、旦那さんは、黒門市場にあるタイ・マーケットに「タイならでは」の食材を調達に。
さて、午後6時。ディナータイム(18時~23時)の営業開始です。
美味しそうなタイ料理たち。鶏の焼き物(ガイヤーン)、エビの生春巻き、卵と春雨の炒め物、グリーンカレー。特に、ガイヤーンが大人気で売り切れに。その後も注文があって、みほさんが「ごめんなさい!」とお客さんに謝っていました。
― どうして、タイごはん屋さんを?
(みほさん) 私に影響を与えたお店が2つあります。
1つは、実家のお店。やっぱり、実家が飲食店を経営していた影響は大きいですね。
もう1つは、南船場二丁目にあった「ラチャ」というタイ料理店。8年くらい前にそこに行って、それからタイが大好きになりました。でも、その「ラチャ」が閉店してみんなで集まってタイの話をする場所がなくなって・・・。
もともと、「自分達の店をもちたい」というのが二人の夢でした。二人とも、飲み屋が好きなので。みんなが集まれる場所が。タイ料理以外にも、他の種類の飲食店や、バー、(ミニライブ的な)音楽が聞ける場所でも良かったんですけれど、やっぱり、タイが好きなので、このお店を始めることにしました。
― いつ頃から、お店の構想を?
(みほさん) 考え始めたのは開店の2年ほど前です。それからお店の物件探しに1年くらい。その間、友達のお店で間借り営業をしていました。しんどいのは、わかっていたけれど、体が元気なうちに・・・という気持ちが強かったですね。
― 「仕事と結婚」について、語ってください。
(みほさん) 私達は、ずっと一緒に暮らしてたんですけれど、このお店をやることになってから、結婚したんです。お店が結婚のきっかけの1つになりました。そして、夫がいなければ、きっと、このお店はやってなかったと思います。
― ところで、今の仕事の楽しいところは?
(みほさん) いろんな人に会って、話をして。ここで出会った人同士が仲良くなってくれるのも、とてもうれしいです。それから、今は自分が動かないと何も始まらないし、責任感やプレッシャーを感じることもありますが、自分で考えて実行したこと、工夫したことに対して反応があるのがうれしいし、やりがいを感じます。
― 逆に、辛いことは?
(みほさん) やはり、経営、やりくり的な部分です。アピールの難しさも。
でも、夫がいるから、一人じゃないから、頑張れます。周りのお店の人達もいて、一緒に頑張ろうという気持ちになれます。
― この先の夢は?
(みほさん) いろんな工夫をしてお店を活性化させたいです。土日だけのマルシェだとか、出張ごはんなど、同業の人達と組んで「もっと人が集まる仕掛けづくり」をやっていきたいですね。それに、音楽のできるスペースが欲しいかな。